どうも院長です。
今年も残すところ1ヶ月と少しとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はといいますと、今年中に終えるつもりだった“宿題”がまったく終わらず、来年に持ち越しが確定したため、そろそろ匙を投げかけているところです…。
とはいえ、このまま年末を迎えるわけにもいきませんので、気持ちを入れ直してもうひと踏ん張りしていきます。
さて先日、普段サポートしているジュニア修斗王者が来院しました。
半年前に作ったマウスガードが合わなくなってきたとのこと。
13歳くらいまでの子どもは、歯の生え変わりや顎の成長が著しいため、半年ほど使えていれば十分という印象です。
今日は、そんなカスタムメイドマウスガード製作の裏側を、工程写真とともに少しだけご紹介します。
1. 歯形採得(印象採得)
まずは本人の歯の形を正確に取る「印象採得」からスタートします。
ここでの精度が最終的なフィット感を左右するため、非常に重要な工程です。
2. 歯列模型の作製 → トリミングへ
印象に石膏を流し込み、硬化させると歯列模型が完成します。
▼ トリミング前の歯列模型

この模型を一回り小さく削る作業が「トリミング」です。
▼ トリミング後の歯列模型

サイズ調整が済むと、次はいよいよ“心臓部”ともいえる工程へ進みます。
3. シート圧接(最重要工程)
専用の機械を用いて、マウスガード用の樹脂シートを模型に圧接していきます。
▼ シート圧接後の状態

圧接精度が高いほど、
- 上顎にしっかり吸着する
- 口を開いても落ちてこない
- 呼吸がしやすい
など、競技中の性能が大きく向上します。
この工程こそ、既製品と完全オーダーメイドマウスガードの最も大きな差といえます。
4. カット → 辺縁形成
圧接したシートを、競技特性や選手の口腔内に合わせてカットし、形態を整えます。
▼ カット後の写真

過不足なく、しかし攻撃時・衝突時に負担がかからない形状へ。
ここでの微調整が、装着時の違和感を大幅に減らします。
5. 研磨 → 仕上げ
最後は表面をツヤツヤに磨く研磨作業。
▼ 研磨後の完成写真

すべての工程が終わると、世界に一つだけの完全ハンドメイドのカスタムメイドマウスガードが完成します。
カスタムメイドマウスガードは“唯一無二”
一見シンプルに見えるマウスガードですが、以下を最大化するためには多くの工程と職人技が必要です。
- フィット感
- 安定性
- 呼吸のしやすさ
- 外れにくさ
- 衝撃吸収性
そして、作る人間の工夫と経験がほんの少しずつ違うため、まったく同じマウスガードは一つとして存在しません。

交野市でスポーツ用マウスガードを作るなら
当院では、
- ジュニアアスリート
- 修斗・柔術・空手・キックなどの格闘技
- ラグビー・ホッケー等の接触競技
など、さまざまな競技の選手のマウスガード製作を行っています。
小児歯科の専門性とスポーツ現場での知見を組み合わせ、
「外れにくい・呼吸しやすい・違和感が少ない」 マウスガードを提供しています。
今回は、製作工程の“裏側”をお見せしました。
それではまた!






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